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浄土真宗本願寺派 紫雲山 安楽寺
沿革
法灯連綿、紫雲山安楽寺法灯がこの久原の地に灯されたのは、三百六十坊を有する天台寺群があったとされる首羅山頭光寺の開山、遠く天平年間約千二百年前までさかのぼる。また、中世九州一円に比類なき荘園と末寺を有した太宰府安楽寺天満宮の一末寺であったとも伝えられる。
その古刹の寺院に紫雲山安楽寺の初代が、1551年(天文20)天台宗安楽寺開山、慶雲上人(一説には国人亀井某と云へる浮世を捨てて剃髪し、慶雲と号す)の創建とされ、また1585年(天正15)第2世了空、浄土真宗に改宗。現に亀井姓を名乗り二十世の今日まで法灯連綿である。境内は三千坪を有し、樹齢五百年のけや木をはじめ銀杏楠など大木に蒼々たる境内伽藍である。
伽藍本堂は、就中近郷切っての異彩たり、当寺の建物は天保十二年第十五世恵輪師の代筑後より棟梁を招き、用材中欅丸柱六本は奥州出羽より特に取り寄せ築城したるものにして、上方の瓦葺の外観内陣共稀に見る出来栄えなり。庫裡は又国主黒田公御別館を頂戴して之を移したるものして、上道具その他より推するも草葺古色蒼然たるものあり、鐘楼及び経蔵は明治四十四年第十七世恵雲師の代に新築したるものである。
昭和五年福岡県寺院沿革史参照
歴代住職
開基 慶雲・二代 了空・三代 慶了・四代 浄空・五代 覺延・六代 覺恵・七代 教応・八代 寶山・九代 智山・十代 了因・十一代 圓海・十二代 覺成・十三代 圓成・十四代 恵照・十五代 恵輪・十六代 恵観・十七代 恵雲・十八代 恵海・十九代 恵達・二十代 恵真(現住職)
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